38会 話題の広場 3377


台湾花蓮の地震

1:渡邉義典:

2024/04/21 (Sun) 19:44:42

4月3日の朝、台湾の花蓮県で発生した大地震のことは日本でも毎日報道されましたのでご存じのことと思います。台湾はユーラシアプレートとフィリピン海プレートがせめぎあっている場所で、両方から押されて高山群が形成されています。日本よりも地震が多いところです。これまでも何度も大きな地震が発生しています。台湾は九州より少し小さな島ですが、その中央には3000m以上の高山が164座もあります。最高峰は戦前に新高山と言われた玉山(ぎょくざん)です。そして花蓮は高山がそのまま太平洋に落ち込んだような場所で、平地は少なく風光明媚な観光地として有名です。地震の後始末や復旧のスピードの速さや整然とした行政の対応など、日本よりはるかに進んでいると報道されました。常に中国からの脅威にさらされている台湾は頻繁に防空演習があること、地震大国なので日ごろから避難訓練や行政支援の訓練が行われていることなどが成果を発揮したといわれています。
地震発生後4時間以内に避難所の受け入れ態勢が完成しました。日本では体育館などに毛布を敷いてごろ寝するのが一般的ですが、台湾では体育館の中で瞬時に家族単位のテントが設置されベッドも置かれました。電気も水道も大部分は翌日に復旧しました。地震発生場所の自治体は避難誘導や行方不明者の捜索などの緊急対応を担当し、避難所設置や食糧支援などは近隣の自治体が担当します。そして自治体だけではなく、民間のボランティア団体などがそれぞれ役割分担を明確にして即座に活動を開始します。体育館に貼られた多数の家族用テントは仏教団体が設置しました。台湾の仏教団体はそれぞれが災害対応の緊急支援体制を常備しています。台湾の主な宗教団体はそれぞれ独自のテレビチャンネルを保有しており、日ごろは24時間高僧の説教や講話を放送していますが、緊急時には即座に募金やボランティアの招集をします。そしてそれぞれ救難輸送機などを保有しており、即座に救援物資を積んで被災地に飛びます。日本で言えば、浄土真宗や日蓮宗、真言宗などの大きな仏教教団がそれぞれ非常時の救援活動をする体制を持っているのです。
また食事を提供するボランティア団体もいて、即座に炊き出しを始めます。栄養や品数にも配慮して普段と同じ食事が提供されます。日本の能登半島地震の被災者の避難場所の映像を見て台湾の人達は「かわいそう!」といたく同情しています。日本のテレビでも最初は傾いたマンションの映像などを中継していましたが、後半は台湾の先進的な即応体制を報道していましたね!日本は台湾から学ぶことが多いと思いました。
幸い私がお世話になった人たちには全く被害がなく安心しました。
2:kato :

2024/04/22 (Mon) 20:04:50

報道をみていて全く同感です。同じ地震国でありながら今回の対応の素早さには学ぶべきところがありました。多分、緊急時の備えが人々の一人一人の心の中にあるのではないかと思うばかりです。ここでは「緊急時」のことを記載することはいたしませんが、常に念頭にあるものと推測しています。
3:林 :

2024/04/29 (Mon) 12:54:59

全く同感です。38会の席でも言いましたが災害専門家が72時間以内に助けないと、、、と悠長なことを言っておりましたが雪が降るような能登では24時間が精いっぱいの所です。直ぐに自衛隊を出動させガレキの下の人を救出する体制を組むべきだと思いました。昨日は返事があったのに、、、と言う人がTVで報道されていましたが他人事ながら救出体制の遅さに腹が立ちました。

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